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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻11号

2017年11月発行

文献概要

技術講座 血液

血液ガス分析の意義と測定における注意点,解釈

著者: 濱田宏輝1 堀之内圭三1 木村仁美1 清水翔子1 竹下仁1

所属機関: 1大阪府三島救命救急センター医療技術部検査科

ページ範囲:P.1222 - P.1227

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Point

●血液ガス分析は比較的簡便に,生命維持に必要な情報が得られる検査であるが,適切に測定が行われないと診断や治療の質を落とすことになりかねない.

●血液ガス分析を正しく測定するうえで押さえておきたいポイントは抗凝固剤・気泡の除去・検体の保存・攪拌などの測定前の取り扱いである.

●血液ガス分析の意義は,酸素化能の評価と酸塩基平衡の評価であり,異常値=パニック値と考えることができる.

●酸塩基平衡の評価は,まずpH,PCO2,HCO3の3項目を使って4つの病態に分類することが重要である.

参考文献

1)Clinical and Laboratory Standards Institute : Blood Gas and pH Analysis and Related Measurements ; Approved Guideline, Second Edition. CLSI document C46-A2. CLSI, Wayne, PA, USA, 2009
2)Clinical and Laboratory Standards Institute : Blood gas and pH Analysis and Related Measurements. CLSI, Wayne, PA, USA, 2009
3)影山憲貴,柴田泰史,飯野幸永,他:血液ガス分析における検体撹拌の妥当性について—CLSIガイドラインに基づいて.日臨救急医会誌 17:509-514,2014
4)Bloom BM, Grundlingh J, Bestwick JP, et al : The role of venous blood gas in the emergency department : a systematic review and meta-analysis. Eur J Emerg Med 21:81-88,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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