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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻11号

2017年11月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

全自動尿中有形成分測定装置と鏡検法間での結果の乖離

著者: 坂﨑由佳1

所属機関: 1三重大学医学部附属病院中央検査部

ページ範囲:P.1261 - P.1264

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はじめに

 尿沈渣検査(鏡検法)は,尿定性検査とともに重要なスクリーニングおよび病態の把握に不可欠な検査として広く普及しているが,遠心操作や鏡検には手間と時間を要する.

 近年,検体数の多い医療施設では一般検査業務の簡便化,結果報告の迅速化を目的として,鏡検法要否の選別に,全自動尿中有形成分測定装置を併用した検査が実施されている.この際,全自動尿中有形成分測定装置により鏡検法が必要と判断された検体の“尿中有形成分情報”と鏡検法による報告値との間に乖離を認める場合がある.全自動尿中有形成分測定装置には,画像処理方式とフローサイトメトリー(flow cytometry:FCM)法があるが,本稿ではFCM法と鏡検法との間で認められる結果の乖離について,自験例を踏まえて概説する.

参考文献

1)日本臨床衛生検査技師会尿沈渣検査法編集委員会:尿沈渣検査法2010.日本臨床衛生検査技師会,2011
2)星雅人,堀田真希,宿谷賢一,他:フォトアンケートから得られた典型的な硝子円柱判定基準の確立.医学検査 63:275-282,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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