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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻11号

2017年11月発行

文献概要

疾患と検査値の推移

前立腺癌

著者: 深貝隆志1

所属機関: 1昭和大学江東豊洲病院泌尿器科

ページ範囲:P.1270 - P.1277

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Point

●前立腺癌は男性が罹患する癌のなかで最も年間の罹患数が多い癌である.

●前立腺癌の診断には前立腺特異抗原(PSA)が有効である.一般的な基準値は4ng/mLであり,経超音波下の針生検により診断が確定する.

●PSAは早期診断に有用であり,近年PSAを用いた前立腺癌検診は死亡率を低下させることが証明されてきている.

●PSAは治療後の再発(再燃)のモニタリングにも有効であり,臨床の場で広く使われている.

参考文献

1)国立研究開発法人国立がん研究センター:2015年のがん罹患数,死亡数予測,2015(http://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/press_release_20150428.html)(2017年8月30日アクセス)
2)Stamey TA, Yang N, Hay AR, et al : Prostate-specific antigen as a serum marker for adenocarcinoma of the prostate. N Engl J Med 317:909-916,1987
3)公益財団法人前立腺研究財団(編):前立腺がん検診市町村別実施状況 2015年6月調査,2016
4)日本泌尿器科学会,日本病理学会,日本医学放射線学会(編):前立腺癌取扱い規約,第4版.金原出版,2010
5)Shimabukuro T, Sakano S, Matsuda K, et al : Can docetaxel therapy improve overall survival from primary therapy compared with androgen-deprivation therapy alone in Japanese patients with castration-resistant prostate cancer? A multi-institutional cooperative study. Int J Clin Oncol 18:62-67,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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