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臨床検査のピットフォール
ステルンハイマー染色液による染色態度の違いに注意
著者: 山口京子1
所属機関: 1愛知医科大学病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.1281 - P.1283
文献購入ページに移動はじめに
尿沈渣の鏡検は,原則として無染色で行うことが「尿沈渣検査法2010」1)に記載されています.しかし,無染色では円柱類や異形細胞が判別しにくいこともあり,多くの施設では染色液を用いて染色し,検査が行われています.尿沈渣の染色液として,代表的なものにステルンハイマー(Sternheimer)染色液2)(以下,S染色液)があり,多くの施設で用いられています.このS染色液は,自施設で調整した自家調製品を使用している施設から市販のものを使用している施設までさまざまですが,それぞれ染色液を構成している色素の配合が異なるため,染色性に若干の違いがあります.そこで今回は,尿沈渣成分別に見た自家調製品と市販のS染色液による染色態度の違いについて解説します.
尿沈渣の鏡検は,原則として無染色で行うことが「尿沈渣検査法2010」1)に記載されています.しかし,無染色では円柱類や異形細胞が判別しにくいこともあり,多くの施設では染色液を用いて染色し,検査が行われています.尿沈渣の染色液として,代表的なものにステルンハイマー(Sternheimer)染色液2)(以下,S染色液)があり,多くの施設で用いられています.このS染色液は,自施設で調整した自家調製品を使用している施設から市販のものを使用している施設までさまざまですが,それぞれ染色液を構成している色素の配合が異なるため,染色性に若干の違いがあります.そこで今回は,尿沈渣成分別に見た自家調製品と市販のS染色液による染色態度の違いについて解説します.
参考文献
1)(社)日本臨床衛生検査技師会尿沈渣検査法編集委員会:尿沈渣検査法2010.日本臨床衛生検査技師会,2011
2)Sternheimer R : A supravital cytodiagnostic stain for urinary sediments. JAMA 231:826-832,1975
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