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疾患と検査値の推移
急性肝炎(ウイルス性急性肝炎)
著者: 篠原美絵1 石井耕司2
所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院消化器内科 2独立行政法人地域医療機能推進機構東京蒲田医療センター
ページ範囲:P.1346 - P.1353
文献購入ページに移動●急性肝炎とは主に肝炎ウイルスが原因で起きる急性のびまん性疾患で,肝炎ウイルスにはA型,B型,C型,D型,E型の5種類がある.
●通常では急性感染の場合,A型,E型は一過性感染であるが,C型(約70%)やB型,D型の一部では慢性化することがある.
●初発症状は倦怠感,食欲低下,微熱などの非特異的症状が多い.著明な黄疸や意識障害がみられる場合には重症化に注意する.
●急性肝炎の約90%は自然治癒し予後はよいが,1〜2%は劇症化するため注意が必要である.
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