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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻2号

2017年02月発行

文献概要

臨床医からの質問に答える

法制化された医療事故調査制度について教えてください 

著者: 田中伸哉1234

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科腫瘍病理学分野 2北海道大学大学院医学研究科死因究明教育研究センター 3日本医療安全調査機構 4日本病理学会医療関連死委員会

ページ範囲:P.150 - P.153

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はじめに

 2015年10月に新医療事故調査制度が始まって,1年を経過した.法の整備・施行の過程では,さまざまな個人・団体がものを申して紆余曲折があったが,2015年11月〜2016年4月分のデータがまとめて公表され(日本医療安全調査機構のホームページ1)参照),医療事故と調査の実態が徐々に明らかになってきた.日進月歩の医療現場において,医療事故調査制度が完成ということはなく,改善され続けていくことと思われる.本稿では,法制化された医療事故調査制度をわかりやすく解説したいと思う.なお,本稿は,日本医療安全調査機構としての公式見解以外の内容も含む場合があることを申し添える.

参考文献

1)日本医療安全調査機構:医療事故調査制度の現況報告(8月)(https://www.medsafe.or.jp/modules/news/index.php?content_id=25)(2016年10月21日アクセス)
2)日本医療安全調査機構:「診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業」総括 平成27年4月,2015
3)木村壯介:「医療事故調査制度」について.病理と臨 34:414-419,2016
4)木村壯介:「医療事故調査・支援センター」について.病理と臨 34:535-541,2016
5)内藤善哉:医療事故調査の経緯と現状・日本病理学会としての対応.病理と臨 34:649-653,2016
6)田中伸哉:医療事故調査への対応—北海道の場合.病理と臨 34:765-769,2016
7)日本医療安全調査機構:医療事故調査制度の現況報告(3月),平成28年4月8日(https://www.medsafe.or.jp/uploads/uploads/files/houdoushiryo20160408.pdf)(2016年10月21日アクセス)
8)日本医療安全調査機構:医療事故調査制度の現況報告(7月),平成28年8月9日(https://www.medsafe.or.jp/uploads/uploads/files/houdoushiryo20160809.pdf)(2016年10月21日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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