検査と技術45巻2号

2017年02月発行

ワンポイントアドバイス

尿検査を行うときに参考になる腹部超音波検査所見

著者： 川音勝江¹

所属機関： ¹JCHO埼玉メディカルセンター

ページ範囲：P.158 - P.160

文献概要

はじめに

　尿検査と腹部超音波検査は，“血尿”をキーワードにして深い関連性がある．「血尿診断ガイドライン」^1）で腹部超音波検査は，肉眼的血尿のスクリーニングで最も低侵襲性な検査として推奨されている．検査の流れを考えるとまず尿検査が行われることが多いため，尿検査時に腹部超音波検査を参考にできることは少ないのが現状である．しかし，超音波検査が行われていた場合は推定ではなくなり，異型細胞や赤血球形態など疾患を確定する重要な所見を加えて結果を返すことが可能となる．

参考文献

1）血尿診断ガイドライン編集委員会，日本腎臓学会，日本泌尿器科学会，他：血尿診断ガイドライン2013．ライフサイエンス出版，2013

2）一般社団法人日本臨床衛生検査技師会尿沈渣検査法編集委員会：尿沈渣検査法2010，第1刷．一般社団法人日本臨床衛生検査技師会，2011

3）高梨昇：腎・泌尿器アトラス，第1版．ベクトル・コア，2009

4）医療情報科学研究所（編）：病気がみえるvol.8　腎・泌尿器，第1版．メディックメディア，2012