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輸血検査における試験管法の必要性
近年,輸血検査で自動機器を利用する施設は増加している1).輸血検査自動機器(以下,自動機器)を使用することで,検査試薬の分注ミスを防止したり,検査結果を病院システムへ自動転送することにより,検査過誤防止が期待できる2).また,自動機器の利用により,検査業務の効率化が図られる.さらに,検査精度が向上することで,輸血医療の安全性に寄与することが可能である.
一方,自動機器で全ての検査が完結できるわけではなく,検査結果が判定保留となった場合には,その原因を考え,対処する必要がある.加えて,自動機器のトラブル発生時には,血液型検査など,早急に検査を実施しなくてはならない.このような場合,試験管法を実施し,凝集の判定を行わなければならない.また,検査者間で結果の相違が生じないよう,凝集判定の統一を図ることが重要である.
近年,輸血検査で自動機器を利用する施設は増加している1).輸血検査自動機器(以下,自動機器)を使用することで,検査試薬の分注ミスを防止したり,検査結果を病院システムへ自動転送することにより,検査過誤防止が期待できる2).また,自動機器の利用により,検査業務の効率化が図られる.さらに,検査精度が向上することで,輸血医療の安全性に寄与することが可能である.
一方,自動機器で全ての検査が完結できるわけではなく,検査結果が判定保留となった場合には,その原因を考え,対処する必要がある.加えて,自動機器のトラブル発生時には,血液型検査など,早急に検査を実施しなくてはならない.このような場合,試験管法を実施し,凝集の判定を行わなければならない.また,検査者間で結果の相違が生じないよう,凝集判定の統一を図ることが重要である.
参考文献
1)日本臨床衛生検査技師会:平成27年度日臨技臨床検査精度管理調査報告書Summary27,2016
2)西野主眞:各種自動輸血検査装置の原理と特徴.Med Technol 39:1458-1464,2011
3)日本輸血・細胞治療学会:輸血テクニカルセミナー2015 Ver1.2(http://yuketsu.jstmct.or.jp/wp-content/uploads/2016/02/8b25ecd5ac719735a1a2b4782f190d4d.pdf)(2016年10月26日アクセス)
4)日本臨床衛生検査技師会(監修):輸血・移植検査技術教本.丸善出版,pp22-29,2016
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