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増刊号 一般検査ベーシックマスター 第1部 基礎から学ぼう一般検査
尿定性検査
著者: 脇田満1
所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂医院臨床検査部
ページ範囲:P.182 - P.189
文献購入ページに移動はじめに
尿定性検査は,尿中に排泄された蛋白やブドウ糖をはじめ,さまざまな成分を定性または半定量的に測定できるため,腎・泌尿器疾患のスクリーニング検査として用いられている.多くの検査室では試験紙法による検査が実施されている.
従来の試験紙は,製造メーカーごとに検出感度が異なっていたため測定結果に差異が生じていた.2004年4月に日本臨床検査標準協議会(Japanese Committee For Clinical Laboratory Standards:JCCLS)は,「尿試験紙検査法JCCLS提案指針—尿蛋白,尿ブドウ糖,尿潜血試験紙部分表示の統一化」を発表し,国内で販売される試験紙の蛋白,ブドウ糖,潜血の3項目について1+の濃度が統一化された(蛋白1+:30mg/dL,ブドウ糖1+:100mg/dL,潜血1+:0.06mg/dL).本稿では,試験紙法を中心に解説する.
尿定性検査は,尿中に排泄された蛋白やブドウ糖をはじめ,さまざまな成分を定性または半定量的に測定できるため,腎・泌尿器疾患のスクリーニング検査として用いられている.多くの検査室では試験紙法による検査が実施されている.
従来の試験紙は,製造メーカーごとに検出感度が異なっていたため測定結果に差異が生じていた.2004年4月に日本臨床検査標準協議会(Japanese Committee For Clinical Laboratory Standards:JCCLS)は,「尿試験紙検査法JCCLS提案指針—尿蛋白,尿ブドウ糖,尿潜血試験紙部分表示の統一化」を発表し,国内で販売される試験紙の蛋白,ブドウ糖,潜血の3項目について1+の濃度が統一化された(蛋白1+:30mg/dL,ブドウ糖1+:100mg/dL,潜血1+:0.06mg/dL).本稿では,試験紙法を中心に解説する.
参考文献
1)鈴木正隆:尿試験紙を用いたアルブミン・クレアチニン検査の有用性.生物試料分析 37:339-345,2014
2)伊瀬恵子,澤部祐司,野村文夫:基礎から学ぼう一般検査1 尿定性検査.検と技 42:42-47,2014
3)一般社団法人 日本臨床検査技師会(監):一般検査技術教本.丸善出版,2017
4)松木美貴,竹村浩之,上野剛,他:尿ケトン体改良試験紙法の特異性に関する評価.医学検査 63:586-589,2014
5)河合忠,伊藤喜久,堀田修,他:最新尿検査—その知識と病態の考え方(第2版).メディカル・ジャーナル社,2014
6)金井正光(監),奥村伸生,戸塚実,矢冨裕(編):臨床検査法提要(改訂第34版).金原出版,2015
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