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増刊号 一般検査ベーシックマスター 第1部 基礎から学ぼう一般検査
尿沈渣検査—血球
著者: 佐伯仁志1
所属機関: 1国立病院機構東近江総合医療センター研究検査科
ページ範囲:P.196 - P.202
文献購入ページに移動尿中に血球成分を認めるということは,腎泌尿器系に出血や炎症などの何らかの異常が存在することを示唆し,これらを検出することの臨床的意義は大きい.例えば,尿中の赤血球は出血所見を示すのみならず,詳細に赤血球形態を観察することで出血部位を推定することが可能である.白血球も,好中球や好酸球などを詳細に観察することで有用な情報を提供することが可能である.
本稿では,日常の鏡検法,各所見出現の意義および紛らわしい成分との鑑別法などについて述べる.
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