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増刊号 一般検査ベーシックマスター 第1部 基礎から学ぼう一般検査
尿沈渣検査—塩類・結晶類
著者: 堀田真希1
所属機関: 1大阪大学医学部附属病院 医療技術部検査部門
ページ範囲:P.224 - P.235
文献購入ページに移動尿中に出現する塩類・結晶類は,大部分が摂取した飲食物や体内の塩類代謝によるものである1).代謝された成分が腎臓から排泄され,尿路系や排尿後の採尿容器内で,種々の物理化学的作用(含有濃度,pH,温度,共存物質など)によって溶解度が低下し,析出する.よって,尿沈渣にみられる塩類・結晶類の多くは通常尿成分であるが,病的状態によって出現する結晶はもとより,通常結晶においても病態によって重要な成分になることもしばしばあり,臨床的意義のある成分を鑑別し,報告することは非常に重要である.
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