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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻3号

2017年03月発行

文献概要

増刊号 一般検査ベーシックマスター 第2部 一般検査の「質」を保つTips&Techniques Situation 1—検体採取から検査まで 尿検査

尿中アスコルビン酸が検査値に与える影響を考える

著者: 山本裕之1

所属機関: 1大阪赤十字病院臨床検査科部

ページ範囲:P.287 - P.289

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Quality Controlのために

・アスコルビン酸は非常に強力な還元作用を示し,試験紙の反応を阻害・抑制する働きをもつ.

・尿の出ない患者にペットボトルのお茶や清涼飲用水の飲用を勧めていないだろうか? 正しい検査結果を臨床にフィードバックするためには,患者の協力が必要であり,必要に応じて説明を行えるよう試験紙の特性を理解しておく.

・アスコルビン酸の影響を防ぐために,各社が発売中の試験紙には様々な改良がなされているが,想定以上のアスコルビン酸濃度では偽陰性化が起こる.

参考文献

1)松尾千賀子,原島典子,関根和江,他:市販飲料水による尿試験紙法検査(潜血反応,糖定性)への影響.臨病理 57:834-841,2009
2)山田真由美,瀬尾真由,高橋千広,他:ビタミンC投与後の尿アスコルビン酸.米子医誌 59:11-16,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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