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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻3号

2017年03月発行

文献概要

増刊号 一般検査ベーシックマスター 第2部 一般検査の「質」を保つTips&Techniques Situation 2—検査の実施 寄生虫検査

—適切な検査プランを立てるために—知っておきたい感染経路と発育史

著者: 加島準子1

所属機関: 1元日本寄生虫予防会

ページ範囲:P.334 - P.337

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 適切な検査を行ううえで,寄生虫の感染経路と発育史を知っておくことは患者情報と合わせて重要である.寄生虫感染が疑われるとき,成熟した成虫が産卵する前や潜伏期に検査をして陰性となっても,感染を否定することはできない.駆虫後の検査も,残った幼虫や片節が成熟して産卵するまでの時期を考慮に入れる必要がある.このように寄生虫感染の有無を確定するために,発育史を知ったうえで検査の適切な時期,適切な検体の選定が求められる.また,感染経路を知っておくことで,感染原因を推測することもできる.

参考文献

1)「輸入熱帯病・寄生虫症に対する稀少疾病治療薬を用いた最適な治療法による医療対応の確率に関する研究」班(編):寄生虫症薬物治療の手引き,第7版.ヒューマンサイエンス振興事業団,2010 (2014年版:http://jsp.tm.nagasaki-u.ac.jp/academic/guidance-of-drug-treatment/)(2016年12月21日アクセス)
2)吉田幸雄,有薗直樹(編):医動物学,第6版.南山堂,2013
3)上村清,井関基弘,木村英作,他:寄生虫学テキスト,第3版.文光堂,2008
4)吉田幸雄:図説人体寄生虫学,第4版.南山堂,1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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