文献詳細
文献概要
増刊号 一般検査ベーシックマスター 第2部 一般検査の「質」を保つTips&Techniques Situation 2—検査の実施 精液検査
精液の一般的性状から病態を読み解く
著者: 久野豊1
所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院検査科
ページ範囲:P.372 - P.374
文献購入ページに移動精液検査は採取時期や採取方法,検査までの時間により結果が大きく変動する.そのため3カ月以内に2回以上の検査を行い,平均値で報告する.また,最後の射精後,2日間から7日間の禁欲期間をおいて採取しなければ,精子数や精液量に影響が出る.さらに,射出直後は精囊腺由来蛋白のゲル状部分が存在するため,前立腺由来の蛋白分解酵素によりゲル状部分が液化され均一になるまで,室温または37℃のインキュベーターに5分間から15分間程度静置し,採取から1時間以内に検査する.
一般的性状には病態につながる情報が含まれていることもあるため,必ず実施する.
参考文献
掲載誌情報