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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻3号

2017年03月発行

文献概要

増刊号 一般検査ベーシックマスター 第2部 一般検査の「質」を保つTips&Techniques Situation 2—検査の実施 精液検査

精液の一般的性状から病態を読み解く

著者: 久野豊1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院検査科

ページ範囲:P.372 - P.374

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Quality Controlのために

 精液検査は採取時期や採取方法,検査までの時間により結果が大きく変動する.そのため3カ月以内に2回以上の検査を行い,平均値で報告する.また,最後の射精後,2日間から7日間の禁欲期間をおいて採取しなければ,精子数や精液量に影響が出る.さらに,射出直後は精囊腺由来蛋白のゲル状部分が存在するため,前立腺由来の蛋白分解酵素によりゲル状部分が液化され均一になるまで,室温または37℃のインキュベーターに5分間から15分間程度静置し,採取から1時間以内に検査する.

 一般的性状には病態につながる情報が含まれていることもあるため,必ず実施する.

参考文献

1)日本泌尿器科学会 精液検査標準化ガイドライン作成ワーキンググループ(編):精液検査標準化ガイドライン.金原出版,2003
2)World Health Organization : WHO laboratory manual for the examination and processing of human semen, 5th edition. Geneva, 2010
3)油野友二:第3章 穿刺液・髄液・精液検査.Ⅲ精液検査.金井正光(監), 奥村伸生,戸塚実,矢冨裕(編):臨床検査法提要,改訂第 34 版.金原出版,pp223-228,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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