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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻3号

2017年03月発行

文献概要

増刊号 一般検査ベーシックマスター 第2部 一般検査の「質」を保つTips&Techniques Situation 3—結果と報告 尿検査

迅速報告!! 尿検査のパニック値

著者: 原美津夫1

所属機関: 1日本大学病院臨床検査部

ページ範囲:P.384 - P.386

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Quality Controlのために

・現在では,生化学検査結果などが1時間弱で報告可能となり,病院における尿定性検査の重要性は薄れてきている.しかし,クリニックなどの即座に生化学検査が実施できない施設では,病態を把握するための重要なスクリーニング検査の一つであることに変わりはなく,以下のケースでは尿定性検査結果の迅速な報告が非常に有用となる.

・尿沈渣検査では緊急報告値の認識が乏しいのが現状である.しかし,患者の診療科・年齢・性別などによっては,迅速な報告が,その後の診断や治療に有用な成分が存在する.

参考文献

1)堀田真希:尿定性検査.検と技 39:932-935,2011
2)油野友二:尿糖および尿ケトン体がいずれも強陽性の検査結果の報告には要注意 捨てられた尿ケトン体陽性の尿.検と技 35:854-857,2007
3)岡田茂治:一般検査のパニック値の考え方.埼臨技会誌 53:82-87,2006
4)宿谷賢一,田中雅美,下澤達雄:尿沈渣.検と技 39:936-938,2011
5)松村隆弘:乳幼児急性胃腸炎患者の尿沈渣に認められる酸性尿酸アンモニウム結晶の臨床的有用性.臨病理レビュー 149:82-85,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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