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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻3号

2017年03月発行

増刊号 一般検査ベーシックマスター

第2部 一般検査の「質」を保つTips&Techniques Situation 3—結果と報告 穿刺液検査

—こんな症例と遭遇したとき,あなたならどうする?—鏡検時に細胞集塊を認めた場合

著者: 三橋太1

所属機関: 1日本医科大学付属病院臨床検査部

ページ範囲:P.416 - P.418

文献概要

Quality Controlのために

 一般検査領域における穿刺液細胞の検査は,細胞数の算定が基本であり,近年では自動血球分析装置によって算定を実施している施設もある.しかし,穿刺液における細胞分画はさまざまな病態を推測できることから重要であり,塗抹標本による分画を実施していない場合,従来からのフックス・ローゼンタール(Fuchs-Rosenthal)計算盤を使用した鏡検による算定において,計算盤上で可能な限り分画することが推奨されている1).鏡検時にしばしば認められる細胞集塊については,病態を推測するうえで多くの情報を有しているため注意深く観察し,塗抹標本の作製や,細胞診検査の必要性を臨床に伝えることなどが重要である.

参考文献

1)Light RW, Macgregor MI, Luchsinger PC, et al : Pleural effusions : the diagnostic separation of tran-sudates and exudates. Ann Intern Med 77 : 507-513, 1972
・保科ひづる:基礎から学ぼう一般検査・10 穿刺液検査(胸水・腹水,関節液).検と技 42:1318-1326,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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