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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻3号

2017年03月発行

文献概要

増刊号 一般検査ベーシックマスター 第2部 一般検査の「質」を保つTips&Techniques Situation 3—結果と報告 精液検査

—こんな症例と遭遇したとき,あなたならどうする?—精液中に精子がまったく認められない場合

著者: 三橋太1

所属機関: 1日本医科大学付属病院臨床検査部

ページ範囲:P.420 - P.421

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Quality Controlのために

 精液検査は,体外に排出(射精)された精液により主に造精機能を推定するものであり,精液量,精子濃度,運動率,精子正常形態率,白血球数などを測定する.その基準値は表1に示すとおりであり,精子濃度の基準値は15×106/mL以上とされている1).しかし,無精子症や乏精子症では鏡検時に精子がまったく認められない場合があり,適切な再検査が必要となってくる.精子濃度に影響を与える要因は,禁欲期間など採取時に関連するものと混和などの検査時に関連するものがあり,双方を考慮することが重要である.

参考文献

1)World Health Organization:WHO laboratory manual for the examination of human semen, 5th. World Health Organization, Geneva, 2010
2)佐藤和文:基礎から学ぼう一般検査・11 精液検査.検と技 42:1408-1412,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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