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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻4号

2017年04月発行

文献概要

FOCUS

災害時に使えるドライケミストリー検査

著者: 榎本めぐみ1

所属機関: 1愛知医科大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.440 - P.442

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災害と臨床検査

 検査室で用いられている多くの自動分析装置は,電源の他に大量の水を使用しているため,災害時に起こる断水や停電などのライフラインの障害で稼働不能となる可能性がある.そのなかで,給排水設備を必要としないドライケミストリー機器は,災害などによるライフラインの障害時に有用とされ,実際に,平成7(1995)年の阪神・淡路大震災をはじめとする災害時に大きな役割を果たしている1,2)

参考文献

1)向井正彦:被災地での検査体制.臨検 55:916-919,2011
2)日本臨床検査医学会東日本大震災対策委員会:東日本大震災における臨床検査支援活動—記録と提言.日本臨床検査医学会,pp1-19,2012
3)奥田清:ドライケミストリーの基本原理—臨床化学部門.臨病理 106:3-11,1997
4)杉原充:ドライケミストリー—多層フィルムの科学.検と技 40:177-181,2012
5)原田知幸:災害のサイクル.Mod Physician 32:536-537,2012
6)森谷裕司:日臨技企画3-2 災害時における臨床検査の必要性 災害サイクルに沿って考える.第65回日本医学検査学会学術集会抄録集,2016
7)櫛引健一:災害現場で必要な検査とは—DMAT派遣施設としての経験から—急性期から慢性期までの後方支援を中心に.医療と検機器・試薬 35:3-6,2012
8)長沢光章:日臨技企画3-5 熊本地震における日臨技の対応.第65回日本医学検査学会学術集会抄録集,2016
9)〆谷直人:日臨技企画3-3 日本臨床医学会における大規模災害への対応.第65回日本医学検査学会学術集会抄録集,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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