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書評
乳がん超音波検診—精査の要・不要,コツを伝授します
著者: 遠藤登喜子12
所属機関: 1日本乳がん検診精度管理中央機構 2東名古屋病院乳腺科・放射線科
ページ範囲:P.506 - P.506
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現在,増加し続けている日本女性の乳がん罹患と死亡に対して,世界的に死亡率減少効果が証明されているマンモグラフィによる乳がん検診が行われているところではあるが,日本女性の乳がん罹患が40歳代後半〜60歳代前半までが高率を示していること,40歳代〜50歳代前半においては,“dense breast”率が高いことから,マンモグラフィによるがん検診の精度を補填する方法が模索されている.乳房超音波検査のマンモグラフィ検査との併用はその一つである.実際には従来から超音波併用検診が実施されてきたが,期待された救命効果を証明できなかったのは,その検査法や判定基準が周知徹底されてこなかった点にあると考えられる.
現在,日本乳腺甲状腺超音波医学会のまとめたガイドライン,判定基準を日本乳がん検診精度管理中央機構(精中機構)が受け継ぎ,講習会による普及活動が進められているが,マンモグラフィに関する知識のように徹底するには,文献・資料・書籍や画像など,非常に多くの場面において間違いのない情報提供が必要である.
現在,増加し続けている日本女性の乳がん罹患と死亡に対して,世界的に死亡率減少効果が証明されているマンモグラフィによる乳がん検診が行われているところではあるが,日本女性の乳がん罹患が40歳代後半〜60歳代前半までが高率を示していること,40歳代〜50歳代前半においては,“dense breast”率が高いことから,マンモグラフィによるがん検診の精度を補填する方法が模索されている.乳房超音波検査のマンモグラフィ検査との併用はその一つである.実際には従来から超音波併用検診が実施されてきたが,期待された救命効果を証明できなかったのは,その検査法や判定基準が周知徹底されてこなかった点にあると考えられる.
現在,日本乳腺甲状腺超音波医学会のまとめたガイドライン,判定基準を日本乳がん検診精度管理中央機構(精中機構)が受け継ぎ,講習会による普及活動が進められているが,マンモグラフィに関する知識のように徹底するには,文献・資料・書籍や画像など,非常に多くの場面において間違いのない情報提供が必要である.
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