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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻5号

2017年05月発行

文献概要

病気のはなし

認知症

著者: 遠藤英俊1

所属機関: 1国立研究開発法人国立長寿医療研究センター 内科総合診療部

ページ範囲:P.514 - P.518

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Point

●まずはアルツハイマー型認知症(AD),レビー小体型認知症(DLB),血管性認知症(VaD)の違いについて理解すること,そして画像鑑別診断のポイントをおさえておくことは重要である.検査方法は年々進歩している.

●アルツハイマー病の主体は記憶障害や判断力低下,見当識障害などの認知機能障害であり,これを中核症状という.さらに,併発して,さまざまな精神症状あるいは行動障害がみられるが,これを周辺症状〔認知症の行動・心理症状(BPSD)〕という.

●アルツハイマー病は現在脳SPECTやPET(positron emission tomography)などの統計解析画像を用いることで,診断が容易になった.

●臨床検査技師は今後認知症を知り,認知症への対応を適切に行うことが重要である.

参考文献

1)日本精神神経学会(日本語版用語監修),高橋三郎,大野裕(監訳):DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル.医学書院,2014
2)歯科医師分科会(編):歯科医師認知症対応力向上研修テキスト.平成27年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分) 歯科医師,薬剤師,看護師および急性期病棟従事者等への認知症対応力向上研修教材開発に関する研究事業,平成28年3月(http://ham-ken.com/wp/wp-content/uploads/2016/06/cb8849a00c98a8daef5e0673ed539cf4-1.pdf)(2017年3月14日アクセス)
1)日本神経学会(監),「認知症疾患治療ガイドライン」作成合同委員会(編):認知症疾患治療ガイドライン2010 コンパクト版2012.医学書院,2012
2)西島英利(監),益社団法人日本医師会(編),瀬戸裕司,遠藤英俊,池田学(著):かかりつけ医のための認知症マニュアル.社会保険研究所,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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