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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻5号

2017年05月発行

文献概要

FOCUS

平成28年度診療保険点数改定:「第13部:病理診断」の変更点・留意点

著者: 稲山嘉明1

所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター病理診断科・病理部

ページ範囲:P.524 - P.526

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診療報酬における病理診断の位置付け

 診療報酬において,病理は長年,「第3部:検査」のなかに位置付けられていたが,平成20年度の改定で新たに「第13部:病理診断」として分離独立し,ようやく顔の見える存在となり,その後いろいろな改革が実現した1).細胞診断料,病理診断管理加算,液状化検体細胞診といった新規技術をはじめとして,病理(組織)診断料の増点(410→500点,ただし,その後減点),複数抗体による免疫染色請求の実現などである.

 平成28年度の診療報酬改定で,点数上の変更点は,①N006病理診断料(組織診断料の増点,400→450点)と,②N004細胞診:セルブロック法によるものの追加収載,の2点である.

参考文献

1)稲山嘉明:平成22年度診療報酬改定について—病理項目の概説と今後の課題(Review/opinion).病理と臨 28:669-672,2010
2)厚生労働省保険局医療課:平成28年度診療報酬改定の概要,p118,2016(https://hodanren.doc-net.or.jp/iryoukankei/16kaitei/0304_1/160304_setumei_2ika_all.pdf)(2017年2月16日アクセス)
3)日本病理学会:国民のためのよりよい病理診断に向けた行動指針2013,2013(http://pathology.or.jp/news/pdf/guideline_2013.pdf)(2017年2月16日アクセス)
4)日本病理学会:国民のためのよりよい病理診断に向けた行動指針2015,2015(http://pathology.or.jp/news/pdf/guideline_2015_ver8.pdf)(2017年2月16日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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