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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻5号

2017年05月発行

文献概要

技術講座 病理

—step up編—FFPEブロックを利用した脂肪染色の有用性

著者: 山谷幸恵1 丸川活司2

所属機関: 1福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター甲状腺検査室 2北海道大学病院病理部

ページ範囲:P.542 - P.546

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Point

●ホルマリン固定後の臓器に対し,四酸化オスミウム・重クロム酸カリウムの混合液で後固定することにより,脂質はアルコール不溶性となり,ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織からの脂肪染色が可能となる.

●脂肪染色が必要な病変が疑われた場合,後固定の前処理としては,厚さ2mm以内の切り出し操作が必要である.

●通常のFFPE組織と同様の扱いが可能となり,各種染色にも応用することができ,手技も容易である.

参考文献

1)諏訪幸次,須山貞子,長嶋和郎:パラフィン切片による脂肪染色の試み.臨検 20:141-144,1976
2)望月静枝,森谷卓也,石田和之,他:四酸化オスミウムによるブロック染色を利用したパラフィン包埋標本に対する脂肪染色.病理と臨 24:99-102,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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