文献詳細
文献概要
疾患と検査値の推移
慢性腎不全
著者: 米山高弘1
所属機関: 1弘前大学大学院医学研究科泌尿器科学講座
ページ範囲:P.556 - P.562
文献購入ページに移動Point
●慢性腎不全とは,腎機能が不可逆的,かつ進行性に低下して形成される病態を包括する症候群である.患者数は増加の一途をたどっており,高齢者や糖尿病患者の増加などがその原因となっている.
●慢性腎不全の治療の目標の一つは,腎機能悪化の抑制,あるいは末期腎不全による透析導入までの時間を遅らせることである.原疾患の治療とともに食事療法や薬物療法を行う.
●腎不全に伴う貧血や高カリウム(K)血症,カルシウム(Ca)・リン(P)の調節,代謝性アシドーシスに注意する必要がある.
●血液透析(HD)や腹膜透析(PD)・腎移植などの腎代替療法の提示は,各種ガイドラインなどを参考にしながら,患者個々の状況を把握し,検討する.
●慢性腎不全とは,腎機能が不可逆的,かつ進行性に低下して形成される病態を包括する症候群である.患者数は増加の一途をたどっており,高齢者や糖尿病患者の増加などがその原因となっている.
●慢性腎不全の治療の目標の一つは,腎機能悪化の抑制,あるいは末期腎不全による透析導入までの時間を遅らせることである.原疾患の治療とともに食事療法や薬物療法を行う.
●腎不全に伴う貧血や高カリウム(K)血症,カルシウム(Ca)・リン(P)の調節,代謝性アシドーシスに注意する必要がある.
●血液透析(HD)や腹膜透析(PD)・腎移植などの腎代替療法の提示は,各種ガイドラインなどを参考にしながら,患者個々の状況を把握し,検討する.
参考文献
1)内閣府:平成28年版高齢社会白書(全体版)(http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2016/zenbun/pdf/1s1s_1.pdf)(2017年3月1日アクセス)
2)一般社団法人日本透析医学会統計調査委員会:図説 わが国の慢性透析療法の現況(2013年12月31日現在)(http://docs.jsdt.or.jp/overview/index2014.html)(2017年3月1日アクセス)
3)磯田和雄,田村展一:慢性腎不全の概要.中本雅彦,佐中孜,秋澤忠男(編):透析療法事典.医学書院,pp23-26,1999
4)日本腎臓学会(編):CKD診療ガイド2012.東京医学社,2012
5)一般社団法人日本透析医学会:維持血液透析ガイドライン:血液透析導入.日透析医学会誌 46:1107-1155,2013
掲載誌情報