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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻5号

2017年05月発行

文献概要

臨床検査のピットフォール

手根管症候群におけるBactrian sign(フタコブラクダ徴候)に注意!

著者: 星野哲1 園生雅弘2

所属機関: 1帝京大学医学部附属病院中央検査部 2帝京大学医学部附属病院神経内科

ページ範囲:P.584 - P.587

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はじめに

 神経伝導検査の保険点数が,一律250点から1神経150点へ改定され,糖尿病患者の増加という時代背景にも後押しされ,神経伝導検査を導入する施設が増えてきた.しかし,豊富な知識や経験をもった指導者が不在で,検査をしたものの波形の評価や解釈に難渋している技師も多数いることと思われる.そこで初心者が陥るピットフォールの一つとして,手根管症候群(carpal tunnel syndrome:CTS)における感覚神経伝導検査(sensory nerve conduction study:SCS)で観察されるBactrian sign(フタコブラクダ徴候)について説明したい.

参考文献

1)星野哲:感覚神経伝導検査 上肢.正門由久,高橋修(編):神経伝導検査ポケットマニュアル,第1版.医歯薬出版,pp71-82,2013
2)園生雅弘:神経伝導検査における刺激の波及(current spread)現象.臨神生 42:21-30,2014
3)所澤安展,園生雅弘,三浦孝顕,他:橈骨神経SNAPの波及:手根管症候群の正中神経順行性感覚神経伝導検査におけるpitfall.臨神生 31:37-43,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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