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臨床検査のピットフォール
細胞診ギムザ染色標本の観察—メタクロマジーを示す物質に注意!
著者: 畠榮1
所属機関: 1神戸常盤大学保健科学部医療検査学科
ページ範囲:P.645 - P.649
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細胞診検査では,パパニコロウ(Papanicolaou)染色の他にギムザ(Giemsa)染色が併用されることが多い.ギムザ染色は,血液・リンパ球系細胞の観察を目的として広く用いられているが,その他の検体においても種々の利点があり,細胞診断に有用な情報が得られることも多い.今回は,細胞診ギムザ染色標本でメタクロマジーを示す物質に焦点をあて,解説する.
細胞診検査では,パパニコロウ(Papanicolaou)染色の他にギムザ(Giemsa)染色が併用されることが多い.ギムザ染色は,血液・リンパ球系細胞の観察を目的として広く用いられているが,その他の検体においても種々の利点があり,細胞診断に有用な情報が得られることも多い.今回は,細胞診ギムザ染色標本でメタクロマジーを示す物質に焦点をあて,解説する.
参考文献
1)畠榮:細胞診ワンポイント講座 第四章 知っていれば役立つギムザ染色の有用性—ギムザ染色の理論と細胞像.篠原出版新社,pp191-203,2017
2)福田種男:病理組織標本作製の理論,実験病理組織技術研究会
3)畠榮:ギムザ染色によるメタクロマジー—その原理.ギムザ染色によるメタクロマジー—その診断的意義.元井信,畠榮,村上渉,他(偏):細胞診断マニュアル—細胞像の見方と診断へのアプローチ.篠原出版新社,p243,p246,2014
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