文献詳細
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文献概要
心電図波形を見ると,Ⅱ,Ⅲ,aVFなどの誘導に,①のこぎり刃のような波形がみられ,②R-R間隔が規則的であることがわかる(図).このような心電図は心房粗動と呼ばれている.
心房粗動ではP波が消失し,粗動波(F波)と呼ばれるのこぎり刃状の波形が毎分220〜340でみられる.これは,正常では洞結節から毎分60〜100のペースで刺激が出ているのに対し,心房粗動では右心房内を電気的興奮が規則正しく旋回する(マクロリエントリー)ことによって粗動波が発生するからである.心房興奮に対して一定の割合で心室が応答すると心拍は規則正しくなるが,心室応答が変化する場合は心房細動のように不規則となる.
心房粗動ではP波が消失し,粗動波(F波)と呼ばれるのこぎり刃状の波形が毎分220〜340でみられる.これは,正常では洞結節から毎分60〜100のペースで刺激が出ているのに対し,心房粗動では右心房内を電気的興奮が規則正しく旋回する(マクロリエントリー)ことによって粗動波が発生するからである.心房興奮に対して一定の割合で心室が応答すると心拍は規則正しくなるが,心室応答が変化する場合は心房細動のように不規則となる.
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