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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻7号

2017年07月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

miRNAに対するISH法での工夫

著者: 熊谷有紗1 渡邉雅人1 渡部朱織1 宇於崎宏1

所属機関: 1帝京大学医学部病理学講座

ページ範囲:P.778 - P.780

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はじめに

 miRNA(micro ribonucleic acid)は細胞の分化や病気の進展にかかわる遺伝子および蛋白質発現を制御する重要な役割を果たしていることが明らかとなり,特異的なmiRNAが診断マーカーや分子標的治療および予後の指標と考えられはじめている1)

 miRNAの発現はmicroarray解析や定量RT-PCR(reverse transcription polymerase chain reaction)法を用いて調べられることが多いが,これらの手法には,組織形態との関連や発現局在は反映されていない.筆者らはmiRNA発現の局在や組織形態との関連について検討するため,Exiqon社のLNA(locked nucleic acid)プローブを用いて,ISH(in situ hybridization)法によりmiRNAを検出している2)

参考文献

1)幸谷愛:miRNA研究の最新の知見について.日本組織細胞化学会(編):組織細胞化学2015.学際企画,pp221-229,2015
2)Uozaki H, Morita S, Kumagai A, et al : Stromal miR-21 is more important than miR-21 of tumour cells for the progression of gastric cancer. Histopathology 65:775-783,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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