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連載 生理検査のアーチファクト・6
—心電図①—心室頻拍と誤認識した運動負荷心電図
著者: 長山医1
所属機関: 1心臓血管研究所付属病院臨床検査室
ページ範囲:P.781 - P.783
文献購入ページに移動心電図のアーチファクトとは
心電図のアーチファクトは①筋電図,②基線の動揺,③交流障害の大きく3つに分けられる(表1).アーチファクトは“人工産物”であり,①と②の多くは患者側に発生要因があり,③に関しては検査者側に主な発生要因が存在する.近年は,機器の進歩により以前に比べてアーチファクトの出現(特に交流障害)が減ってはいるものの,原因を把握しておくことで早急な対応が可能になる.アーチファクトが出現すると,必要な情報が見えなくなる,間違った情報になるという2点に注意しなくてはならない.最悪の場合は医療事故につながる可能性があるので,危険なことだと認識してほしい.
今回から5回にわたり,心電図検査のアーチファクトについて紹介する.第1回目は,心電図に関係する検査種別のなかでアーチファクトが発生する頻度が最も高い,運動負荷心電図を提示する.今回の症例も含め,アーチファクトについていろいろ考えていただければと思う.
心電図のアーチファクトは①筋電図,②基線の動揺,③交流障害の大きく3つに分けられる(表1).アーチファクトは“人工産物”であり,①と②の多くは患者側に発生要因があり,③に関しては検査者側に主な発生要因が存在する.近年は,機器の進歩により以前に比べてアーチファクトの出現(特に交流障害)が減ってはいるものの,原因を把握しておくことで早急な対応が可能になる.アーチファクトが出現すると,必要な情報が見えなくなる,間違った情報になるという2点に注意しなくてはならない.最悪の場合は医療事故につながる可能性があるので,危険なことだと認識してほしい.
今回から5回にわたり,心電図検査のアーチファクトについて紹介する.第1回目は,心電図に関係する検査種別のなかでアーチファクトが発生する頻度が最も高い,運動負荷心電図を提示する.今回の症例も含め,アーチファクトについていろいろ考えていただければと思う.
参考文献
1)日本循環器学会,日本医学放射線学会,日本核医学学会,他:循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2009年度合同研究班報告)慢性虚血性心疾患の診断と病態把握のための検査法の選択基準に関するガイドライン(2010年改訂版)(http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_yamagishi_h.pdf)(2017年3月14日アクセス)
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