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雑誌文献

検査と技術45巻7号

2017年07月発行

文献概要

Q&A 読者質問箱

ニューモシスチス肺炎が疑われる気管支洗浄液検体の処理方法と診断について教えてください.

著者: 遠藤浩之1

所属機関: 1済生会新潟第二病院病理診断科

ページ範囲:P.788 - P.791

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Q ニューモシスチス肺炎が疑われる気管支洗浄液検体の処理方法と診断について教えてください.

A ニューモシスチス肺炎とは,真菌の一種であるPneumocystis jirovecii(ニューモシスチス・イロベチイ)を病原微生物とする肺炎のことをいいます.HIV(human immunodeficiency virus)症例による日和見感染症が有名ですが,非HIV症例(悪性腫瘍の化学療法施行患者,リウマチなどで免疫抑制剤やステロイド投与中の患者など)における日和見感染症としても重要視されています.なお,以前は原虫と考えられるPneumocystis carinii(ニューモシスチス・カリニ)が原因とされ,カリニ肺炎と呼ばれていました.

参考文献

1)藤井毅:ニューモシスチス肺炎の診断と治療.感染症TODAY,2012(http://medical.radionikkei.jp/kansenshotoday_pdf/kansenshotoday-120404.pdf)(2017年3月13日アクセス)
2)近藤光子:気管支肺胞洗浄(BAL).気管支学 27:401-405,2005
3)池田徳彦,川本雅司,佐藤之俊:呼吸器・胸腺 各論E.肺の非腫瘍性疾患.日本臨床細胞学会(編):細胞診ガイドライン4 呼吸器・胸腺・体腔液・リンパ節,2015年版.金原出版,p61,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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