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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻8号

2017年08月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

甲状腺細胞診ベセスダシステムとわが国における診断カテゴリーの比較

著者: 越川卓1

所属機関: 1修文大学看護学部病理学

ページ範囲:P.876 - P.879

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はじめに

 米国で2010年に発表された「甲状腺細胞診ベセスダシステム」1)(「The Bethesda System for Reporting Thyroid Cytopathology」2))(以下,TBS)は,2008年から米国の病理医を中心に検討され完成した甲状腺細胞診の新しい報告様式である.その後急速に普及し,現在では甲状腺細胞診の世界標準となっている.日本では,2015年に改訂された「甲状腺癌取扱い規約第7版」3)(以下,第7版)がTBSに準拠した細胞診の報告様式を採用している.ただし,第7版の報告様式ではわが国の現状に合わせてTBSに若干の修正が加えられている.本稿では両者の特色や相違について解説する.

参考文献

1)Ali SZ,Cibas ES(編),坂本穆彦(監訳):甲状腺細胞診ベセスダシステム.シュプリンガー・ジャパン,2011
2)Ali SZ, Cibas ES (ed) : The Bethesda System for Reporting Thyroid Cytopathology, Definitions, Criteria and Explanatory Notes. Springer, New York, 2010
3)日本甲状腺外科学会(編):甲状腺癌取扱い規約,第7版.金原出版,2015
4)廣川満良,鈴木彩奈,樋口観世子:第7版の甲状腺癌取扱い規約における変更点について 甲状腺細胞診の報告様式.日内分泌・甲状腺外会誌 33:83-87,2016
5)日本臨床細胞学会(編):細胞診ガイドライン3 甲状腺・内分泌・神経系 2015年版.金原出版,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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