文献詳細
文献概要
--------------------
あとがき・次号予告 フリーアクセス
著者: 矢冨裕
所属機関:
ページ範囲:P.894 - P.894
文献購入ページに移動さて,本誌のほうは,本号も盛りだくさんの内容です.「病気のはなし」では,炎症性腸疾患が取り上げられています.この疾患は,潰瘍性大腸炎とクローン病に分けられますが,私が学生のときには,わからないことだらけの難病でした.しかし,今回,読ませていただき,現在は治療が格段に進み,多くの患者さんが通常生活を営めること,さらには,画期的治療として生物学的製剤が新たに導入されていることがわかりました.また,疾患感受性遺伝子の同定が進み,腸内細菌,さらには,種々の環境因子の関与が明らかにされ,本疾患の,多因子疾患としての免疫異常の本態が明らかとなってきました.また,新しい検査として便中カルプロテクチンが紹介されていますが,この検査は,この6月に新たに保険収載されました.本当に医学・医療の進歩にはすさまじいものがあり,絶えず勉強し,新しい知識を吸収しなくてはいけません.他のシリーズ企画もいつも通り充実しています.ぜひ,お目通しください.
掲載誌情報