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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻9号

2017年09月発行

文献概要

増刊号 循環器病院の技師が教える メディカルスタッフのための心電図教室

Ⅷ Brugada症候群を知る

著者: 佐藤幸苗1

所属機関: 1心臓血管研究所付属病院 臨床検査室

ページ範囲:P.1013 - P.1021

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1 Brugada症候群とは

 1992年,器質的心疾患を有さず,洞調律時に右脚ブロック様QRS波形とV1〜V3でのST上昇を示し,心室細動(ventricular fibrillation:VF)をきたした8症例を,スペインのBrugada兄弟が初めて報告しました.中高年男性が夜間に突然死する“ポックリ病”の原因の1つで,遺伝子異常が基礎にあります.そこに再分極異常と脱分極異常の双方が絡み合って特徴的な心電図波形が形成され,その結果としてVFが起こるといわれており,日本人を含むアジア人の男性に多い疾患です.

参考文献

1)医療情報科学研究所(編):病気がみえる vol.2 循環器.メディックメディア,2017
1)渡辺重行,山口巌(編):心電図の読み方パーフェクトマニュアル—理論と波形パターンで徹底トレーニング! 羊土社,2006
2)池田隆徳,清水渉,高橋尚彦(編):不整脈症候群—遺伝子変異から不整脈治療を捉える.南江堂,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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