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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻10号

2018年10月発行

文献概要

FOCUS

—在宅医療時代の臨床検査—“在宅臨床検査”考

著者: 小谷和彦1

所属機関: 1自治医科大学地域医療学センター地域医療学部門

ページ範囲:P.1144 - P.1146

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在宅で臨床検査を要する時代

 わが国は,世界に先駆けて少子・超高齢社会となった.人口減少社会でもあり,多死社会でもある.この人口構造の変化のスピードは速く,医療をはじめとして保健・福祉・介護を一体化させての社会変革が喫緊事となっている.この高齢化や人口減少の程度,そして医療・介護の体制は地域ごとに異なっており,わが国全体を一律には語れない.

 そこで,各都道府県の“地域”単位で,地域医療構想(医療圏内の医療機能の分化および連携をもって医療機関の効率的整備を図るコンセプト)と地域包括ケア(住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けられるような住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供する仕組みや活動)を進める方向性が打ち出された.現在,これに基づいて,地域医療,ひいては地域社会の整備が進んでいる〔それぞれの地域社会資源(住民を含む)が当事者として協議しながら創り上げる必要がある〕1)

参考文献

1)小谷和彦:在宅医療で求められる臨床検査の役割—地域医療と在宅臨床検査.臨病理 66:64-67,2018
2)臨床検査振興協議会(監):在宅医療チームのための臨床検査.じほう,pp1-81,2016
3)小谷和彦:在宅医療における臨床検査.カレントテラピー 35:944-948,2017
4)St John A, Price CP : Economic Evidence and Point-of-Care Testing. Clin Biochem Rev 34:61-74,2013
5)小谷和彦:在宅医療とPOCT.医療と検機器・試薬 41:2-5,2018
6)小谷和彦:在宅現場でのPOCTへの期待 在宅医療分野での臨床検査.臨検 61:268-271,2017
7)小谷和彦:在宅医療における臨床検査の実施に関する動向.技術情報協会(編):在宅医療市場に向けたマーケティングと製品開発.技術情報協会,pp381-387,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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