icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻10号

2018年10月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

—美しい切片の作製法—爪などの非脱灰硬組織における薄切の工夫

著者: 東学1

所属機関: 1国立病院機構北海道がんセンター臨床検査科

ページ範囲:P.1195 - P.1197

文献購入ページに移動
はじめに

 病理診断に不足のない美しい組織標本を作製するためには,染色前段階として,①十分な組織固定が完了していること,②十分なパラフィン浸透が完了した包埋組織であること,③完成度の高い組織切片が得られていることに尽きる.しかしながら,検体のなかには各工程が十分達成できていても薄切が難しい検体に遭遇することがある.本稿では,薄切が難しい非脱灰硬組織における薄切法の工夫を解説する.

参考文献

1)青木裕志:2.3脱灰法.日本臨床衛生検査技師会(監):病理検査技術教本.丸善出版,pp53-59,2017
2)Kahle W,Leonhardt H,Platzer W(著),越智淳三(訳):解剖学アトラス,第1版.文光堂,1981
3)坂井建雄,橋本尚詞:ぜんぶわかる 人体解剖図.成美堂出版,2010
4)Theunis A, Richert B, Sass U, et al : Immunohistochemical study of 40 cases of longitudinal melanonychia. Am J Dermatopathol 33:27-34,2011
5)宇月美和,澤井高志:硬組織における免疫組織化学.病理と臨 18(臨時増刊号):57-62,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?