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—美しい切片の作製法—爪などの非脱灰硬組織における薄切の工夫
著者: 東学1
所属機関: 1国立病院機構北海道がんセンター臨床検査科
ページ範囲:P.1195 - P.1197
文献購入ページに移動はじめに
病理診断に不足のない美しい組織標本を作製するためには,染色前段階として,①十分な組織固定が完了していること,②十分なパラフィン浸透が完了した包埋組織であること,③完成度の高い組織切片が得られていることに尽きる.しかしながら,検体のなかには各工程が十分達成できていても薄切が難しい検体に遭遇することがある.本稿では,薄切が難しい非脱灰硬組織における薄切法の工夫を解説する.
病理診断に不足のない美しい組織標本を作製するためには,染色前段階として,①十分な組織固定が完了していること,②十分なパラフィン浸透が完了した包埋組織であること,③完成度の高い組織切片が得られていることに尽きる.しかしながら,検体のなかには各工程が十分達成できていても薄切が難しい検体に遭遇することがある.本稿では,薄切が難しい非脱灰硬組織における薄切法の工夫を解説する.
参考文献
1)青木裕志:2.3脱灰法.日本臨床衛生検査技師会(監):病理検査技術教本.丸善出版,pp53-59,2017
2)Kahle W,Leonhardt H,Platzer W(著),越智淳三(訳):解剖学アトラス,第1版.文光堂,1981
3)坂井建雄,橋本尚詞:ぜんぶわかる 人体解剖図.成美堂出版,2010
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5)宇月美和,澤井高志:硬組織における免疫組織化学.病理と臨 18(臨時増刊号):57-62,2000
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