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連載 生理検査のアーチファクト・18
—神経伝導検査③—筋の状態による影響
著者: 伊藤栄祐1
所属機関: 1旭川医科大学病院臨床検査・輸血部
ページ範囲:P.1198 - P.1199
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図1は,同一健常被検者の手首において正中神経を刺激し,短母指外転筋から電位を導出した運動神経伝導検査の結果である.
これらはある1点を除き,全て同じ条件で記録した複合筋活動電位(compound muscle action potential:CMAP)の波形である.しかし,3つの波形は明らかに形状が異なっており,表1に示す各波形の主な計測値においても,特に振幅と持続時間に大きな差を認めているのがわかる.
図1は,同一健常被検者の手首において正中神経を刺激し,短母指外転筋から電位を導出した運動神経伝導検査の結果である.
これらはある1点を除き,全て同じ条件で記録した複合筋活動電位(compound muscle action potential:CMAP)の波形である.しかし,3つの波形は明らかに形状が異なっており,表1に示す各波形の主な計測値においても,特に振幅と持続時間に大きな差を認めているのがわかる.
参考文献
1)Hashimoto S, Kawamura J, Segawa Y, et al : Waveform changes of compound muscle action potential (CMAP) with muscle length. J Neurol Sci 124:21-24,1994
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