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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻11号

2018年11月発行

文献概要

技術講座 病理 シリーズ 免疫染色(IHC/ICC)の基礎・4

病理診断に利用される代表的な抗体

著者: 柳田絵美衣12

所属機関: 1慶應義塾大学医学部病理学教室 2慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット

ページ範囲:P.1228 - P.1235

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Point

●サイトケラチン(CK)は上皮系,S100は神経系とメラノーマなど,腫瘍細胞の由来・性質を知ることができる.

●リンパ腫ではT細胞由来(CD3陽性)なのかB細胞由来(CD20陽性)なのか,肺癌では腺癌(TTF-1,Napsin A陽性)なのか扁平上皮癌(p40またはp63,CK5/6陽性)なのかなど,薬剤や治療を選択するために免疫染色を用いる.

●HER2/neu,CD117(c-kit),PD-L1など,治療薬剤に直結するコンパニオン診断に用いる抗体が次々に登場している.

参考文献

1)病理と臨床 vol.32(2014年臨時増刊号)免疫組織化学—診断と治療選択の指針.文光堂,2014
2)朝尾哲彦,吉村清:免疫チェックポイント分子を標的とする分子治療薬とコンパニオン診断.病理と臨 35:279-285,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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