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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻11号

2018年11月発行

文献概要

技術講座 病理

—step up編—粘着フィルム(川本法)を用いた凍結切片作製—術中迅速診断用凍結切片作製への応用

著者: 川本忠文1

所属機関: 1鶴見大学歯学部RI研究センター

ページ範囲:P.1251 - P.1259

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Point

●凍結切片は切片支持用粘着フィルム(Cryofilm)を用いて作製する.

●切片がCryofilmに貼り付いた状態で染色し,川本法専用封入剤でスライドガラスとCryofilmの間に切片を封入保存する.

●切片は油浸レンズで高倍率観察できる.

●切片は組織学的染色,組織化学的染色,酵素組織化学的染色,免疫組織化学的染色(FIHC含む),遺伝子組織化学的染色,遺伝子発現解析,MSイメージング,水溶性物質の分布研究など,多くの研究に使用できる.

●大きな試料(マウス,ラットなどの全身)から切片標本を作製できる.

●専用替刃を使用することで骨などの硬組織から厚さ1μmの凍結切片を作製できる.

参考文献

1)Kawamoto T, Kawamoto K : Preparation of thin frozen sections from nonfixed and undecalcified hard tissues using Kawamot's film method (2012). Methods Mol Biol 1130:149-164,2014
2)川本忠文:夢の切片—まるごと2μm.ミクロスコピア 16:11-17,1999
3)川本忠文:世界が認めた「夢の切片」.ミクロスコピア 26:39-41,2009
4)佐渡正敏,秋山直子,加藤志津夫,他:Cryofilmを用いた術中迅速組織標本作製.病理と臨 28:207-211,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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