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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻11号

2018年11月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

ペルオキシダーゼ染色をきれいに染めるために

著者: 網野育雄1

所属機関: 1埼玉医科大学国際医療センター中央検査部

ページ範囲:P.1269 - P.1271

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はじめに

 ペルオキシダーゼ(peroxidase:PO)染色は,特殊染色のなかでも治療の方向性を決める重要な染色である.血液形態学は,FAB(French-American-British)分類からはじまり現在ではWHO(World Health Organization)分類2008,そしてWHO分類2016へと変化を続けているが,20年以上たってもPO染色の必要性は変わっていない.われわれの諸先輩方より引き継いだ染色方法でいまだに治療の方向性を決めることのできる染色方法である.それだけに,手技をきちんと行う必要がある.

 現在では染色キットを用いたPO染色が一般的になっている.染色キットには,DAB(3,3’-diaminobenzidine)染色キット,PO染色キット,New PO-K染色キット(いずれも武藤化学社製)などがある.本稿では,当院で使用しているDAB染色キットについて手技により影響を受けるものに焦点を当て,どのように対応しているかを図を交えて説明していく.

参考文献

1)矢冨裕,通山薫(編):血液検査学.医学書院,2012
2)寺田秀夫(監):血球カラーアトラス.武藤化学,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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