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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻11号

2018年11月発行

臨床医からの質問に答える

個人病院でグラム染色を始めるにあたり,準備するものを教えてください.

著者: 山本景一1

所属機関: 1熊本大学医学部附属病院中央検査部

ページ範囲:P.1273 - P.1276

文献概要

はじめに

 グラム(Gram)染色は,基本的な微生物検査の1つであり,細菌をグラム陽性菌とグラム陰性菌に染め分け識別することで,感染症の起因菌を早期に推定し,初期治療の際の抗菌薬選択に役立てることができる.したがって,“微生物検査室はないが,グラム染色だけは行っている”という施設も少なくない.

 今回は,微生物検査設備を有していない中小規模病院の検査室の一角において,グラム染色を開始する状況を想定し,必要な機材や注意点について述べる.

参考文献

1)Davies JA, Anderson GK, Beveridge TJ, et al : Chemical mechanism of the Gram stain and synthesis of a new electron-opaque marker for electron microscopy which replaces the iodine mordant of the stain. J Bacteriol 156:837-845,1983
2)小栗豊子(編):臨床微生物検査ハンドブック,第5版.三輪書店,2017
3)西山宏幸:塗抹染色検査.臨検 58:1227-1234,2014
1)山本剛:グラム染色を用いた感染症診療支援について.日臨微生物誌 25:265-276,2015
2)永田邦昭:感染症診断に役立つグラム染色,第2版.シーニュ,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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