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ページ範囲:P.1290 - P.1290
文献購入ページに移動 播種性血管内凝固(disseminated intravascular coagulation:DIC)は,種々の基礎疾患を有する患者において,組織因子の発現によって全身性に凝固系の活性化が起こり微小血栓形成に伴う虚血性臓器障害が起きるとともに,凝固因子や血小板の消費性減少による出血症状が生じる症候群である.さらには,凝固系の作動により形成された血栓を溶かして分解しようとする線溶系が生体において作動し,これが亢進すると出血症状がさらに強まる.
基礎疾患には,常位胎盤早期剝離,羊水塞栓症などの産科的疾患,急性白血病(特に急性前骨髄球性白血病はDICを発症しやすいことがよく知られ,国家試験でも頻出している)を主とする造血器腫瘍,固形腫瘍(特にムチン産生性腺癌),重症感染症(特に敗血症),重症肝疾患(特に劇症肝炎)などさまざまなものがある.
基礎疾患には,常位胎盤早期剝離,羊水塞栓症などの産科的疾患,急性白血病(特に急性前骨髄球性白血病はDICを発症しやすいことがよく知られ,国家試験でも頻出している)を主とする造血器腫瘍,固形腫瘍(特にムチン産生性腺癌),重症感染症(特に敗血症),重症肝疾患(特に劇症肝炎)などさまざまなものがある.
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