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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻11号

2018年11月発行

文献概要

Q&A 読者質問箱

コンピュータークロスマッチについて教えてください.

著者: 昆雅士1

所属機関: 1日本赤十字社医療センター輸血部

ページ範囲:P.1291 - P.1293

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Q コンピュータークロスマッチについて教えてください.

A コンピュータークロスマッチは1994年,Butchら1)によって提唱されました.コンピュータークロスマッチとは,ヒューマンエラーによるABO血液型不適合輸血の防止を最大の目的としており,血清学的な交差適合試験の代わりにコンピューターを用いてABO・RhD血液型の適合性を確認する手法です.実際に輸血を行う際には,あらかじめコンピューターに登録された患者のABO・RhD血液型,不規則抗体などの情報と,赤血球製剤ラベルのバーコード情報(ABO・RhD血液型,血液製剤名,製造番号など)をコンピューター上で照合し,適合性を確認したうえで血液製剤を出庫します.

参考文献

1)Butch SH, Judd WJ, Steiner EA, et al : Electronic verification of donor-recipient compatibility: the computer crossmatch. Transfusion 34:105-109,1994
1)厚生労働省医薬食品局血液対策課:輸血療法の実施に関する指針(改訂版).厚生労働省,2014
2)「新輸血検査の実際」編集部会:新輸血検査の実際.日本臨床衛生検査技師会,2008
3)日本臨床衛生検査技師会(監):輸血・移植検査技術教本.丸善出版,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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