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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻2号

2018年02月発行

文献概要

臨床医からの質問に答える

AICS®(アミノインデックス®がんリスクスクリーニング)について教えてください.

著者: 片山和宏1 福武伸康1

所属機関: 1大阪国際がんセンター肝胆膵内科

ページ範囲:P.148 - P.151

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はじめに

 がんの早期診断のためには,簡便で精度の高いスクリーニング検査が必要である.なかでも血液検査は有望なスクリーニング検査の1つであり,前立腺がんにおけるPSA(prostate specific antigen)などは臨床現場でその威力を発揮している.一方,膵がんを代表とする難治がんにおいては,有効なスクリーニング検査がなく,CA19-9(carbohydrate antigen 19-9)などの腫瘍マーカーも一定の効果は上げているものの,スクリーニング検査としては不十分である.近年,複数のがんにおいて血漿中遊離アミノ酸(plasma free amino acid:PFAA)濃度が特徴的な変動を示すことが報告されており1,2),それを応用したがんスクリーニング検査が開発されている.

参考文献

1)福武伸康,片山和宏,菊池信矢:「アミノインデックス技術」を用いた膵がん診断.膵・胆道癌 6:38-42,2016
2)Miyagi Y, Higashiyama M, Gochi A, et al : Plasma free amino acid profiling of five types of cancer patients and its application for early detection. PLoS One 6:e24143,2011
3)岡本直幸:「アミノインデックス技術」を用いたがんスクリーニング.人間ドック 26:454-466,2011
がんリスクスクリーニング(AICS)と各種腫瘍マーカーとの比較検討.人間ドック 29:585-591,2014
がんリスクスクリーニングの有用性に関する検討 第一報.人間ドック 28:673-677,2013
がんリスクスクリーニングの有用性に関する検討 第二報.人間ドック 28:763-767,2014
7)木村修,安東敏彦,陶山和子,他:アミノインデックスによるがんリスクスクリーニング—住民検診への応用.日がん検診断会誌 22:172-180,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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