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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻3号

2018年03月発行

文献概要

増刊号 感染症クイックリファレンス 原因微生物 グラム陰性桿菌

Proteus mirabilis & P. vulgaris

著者: 中村竜也1

所属機関: 1神戸大学医学部附属病院検査部・感染制御部

ページ範囲:P.224 - P.225

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学名 Proteus mirabilis & P. vulgaris(プロテウス・ミラビリス&プロテウス・ヴルガリス)

和名 変形菌

◎性状と特徴

 大きさ0.4〜0.8×1.0〜1.3μmのグラム陰性桿菌.多形性で運動性を有する.血液寒天培地上で遊走(swarming:スウォーミング)し,限局した集落を作らず培地面に薄く広げたような発育を示す場合がある.胆汁や胆汁酸塩,窒化ナトリウムなどを含む培地では遊走が阻止される.

 P. mirabilisは,インドールテスト陰性,麦芽糖非分解,オルニチン脱炭酸反応陽性である点がP. vulgarisとの鑑別指標になる.

参考文献

●岡田淳,他:臨床検査学講座 微生物学/臨床微生物学,第3版.医歯薬出版,2010
●大塚喜人(監):ポイントをバッチリおさえる! らくらく微生物はやしらべノート.INFECT CONTROL 26,メディカ出版,p52,2017
●小栗豊子(編):臨床微生物検査ハンドブック,第5版.三輪書店,2017
●Clin Microbiol Rev, 1995[PMID:8665470]
●European Committee on Antimicrobial Susceptibility Testing(EUCAST) : EUCAST intrinsic resistance and exceptional phenotypes Tables, Expert Rules version 3.1, 2016(http://www.eucast.org/fileadmin/src/media/PDFs/EUCAST_files/Expert_Rules/Expert_rules_intrinsic_exceptional_V3.1.pdf)(2017年12月19日アクセス)
●J Antimicrob Chemother, 2001[PMID:11420342]

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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