検査と技術46巻3号

2018年03月発行

増刊号 感染症クイックリファレンス

原因微生物 嫌気性菌

Clostridium difficile

著者： 品川雅明¹

所属機関： ¹札幌医科大学附属病院検査部

ページ範囲：P.256 - P.257

文献概要

学名　Clostridium difficile（クロストリジウム・ディフィシル）

和名　なし

◎性状と特徴
①培養が難しい（difficult）ことからその名がついた．
②CCFA（cycloserine cefoxitin fructose agar）培地上のコロニーは円形で辺縁が不整，平たんで不透明な光沢のないコロニーを形成し，2〜3mmの黄色帯に囲まれ，馬小屋臭が特徴である．また，UVランプを照射すると，明るい黄色の蛍光を発する^2）．

参考文献

1）永田邦昭：感染症診断に役立つグラム染色—実践永田邦昭のグラム染色カラーアトラス．日水製薬，pp142-143，2006

2）堀井俊伸（監）：微生物検査ナビ，第2版．栄研化学，pp100-101，2016

3）Infect Control Hosp Epidemiol, 2010［PMID：20307191］

4）田中孝正，他：クロストリジウム・ディフィシル感染症の最新疫学．感染と抗菌薬　19：227-231，2016

5）Eur J Clin Microbiol Infect Dis, 2017［PMID：28573471］

6）Gilbert DN，他（編）：サンフォード感染症治療ガイド2016，第46版）．ライフ・サイエンス出版，p113，2016

7）N Engl J Med, 2011［PMID：21288078］