検査と技術46巻3号

2018年03月発行

増刊号 感染症クイックリファレンス 原因微生物 真菌

Candida spp.

著者： 竹川啓史¹

所属機関： ¹神戸市立医療センター中央市民病院臨床検査技術部

ページ範囲：P.264 - P.265

学名　Candida spp.（カンジダ属菌）

和名　なし

◎性状と特徴
①色・臭い：ポテトデキストロース寒天（potato dextrose agar：PDA）培地や，サブロー・デキストロース寒天（Sabouraud dextrose agar：SDA）培地上では，白〜クリーム色の発酵臭のあるコロニーを形成する．発色合成基質を用いた培地（クロモアガーカンジダなど）を用いると，主要なCandida spp.については，大まかな菌種推定が可能である^1）．
②コロニーの形：S〜R型で，表面は湿潤〜乾燥，皺状など菌種によりコロニー形状は異なる．

参考文献

1）松本哲哉（編）：最新臨床検査学講座　臨床微生物学．医歯薬出版，pp255-258，2017

2）Microbiology, 1995［PMID：7551019］

3）J Clin Microbiol, 2005［PMID：15634984］

4）J Clin Microbiol, 2005［PMID：16081957］

5）Int J Syst Evol Microbiol, 2006［PMID：16403904］

6）J Clin Microbiol, 2009［PMID：19036938］

7）Microbiol immunol, 2009［PMID：19161556］

8）山口英世：病原真菌と真菌症．南山堂，pp125-145，2007