文献詳細
文献概要
増刊号 感染症クイックリファレンス 臓器 軟部組織
壊死性筋膜炎
著者: 藤田崇宏1
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター感染症内科
ページ範囲:P.320 - P.321
文献購入ページに移動◎定義
壊死性筋膜炎は以前から原因微生物によってTypeⅠ(混合感染),TypeⅡ(A群溶血性レンサ球菌▲3),と分類されていた.しかしこれ以外にも複数の分類や病名が存在し混乱していることから,近年では筋肉,筋膜に病変が及ぶ,進行が急激で致命率の高い重症の軟部組織感染症を総称した“壊死性軟部組織感染症(necrotizing soft tissue infection:NSTI)”という病名が提唱されている1).これらは緊急の外科的介入を要するという点がマネジメントのうえで共通しており,ここではNSTIを中心に解説する.
壊死性筋膜炎は以前から原因微生物によってTypeⅠ(混合感染),TypeⅡ(A群溶血性レンサ球菌▲3),と分類されていた.しかしこれ以外にも複数の分類や病名が存在し混乱していることから,近年では筋肉,筋膜に病変が及ぶ,進行が急激で致命率の高い重症の軟部組織感染症を総称した“壊死性軟部組織感染症(necrotizing soft tissue infection:NSTI)”という病名が提唱されている1).これらは緊急の外科的介入を要するという点がマネジメントのうえで共通しており,ここではNSTIを中心に解説する.
参考文献
1)Clin Infect Dis, 2007[PMID:17278065]
2)Clin Infect Dis, 2014[PMID:24973422]
掲載誌情報