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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻3号

2018年03月発行

文献概要

増刊号 感染症クイックリファレンス 臓器 その他

発熱性好中球減少症

著者: 冲中敬二1

所属機関: 1国立がん研究センター東病院総合内科

ページ範囲:P.340 - P.341

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◎定義

 以下の①および②を満たす状態.①好中球数500/μL未満,または1,000/μL未満で48時間以内に500/μL未満に減少すると予測される状態.②腋窩温37.5℃以上の発熱を生じた場合.

 ただし,血液悪性腫瘍など正常な好中球機能が期待できない場合(機能的好中球減少)には,①の好中球数より多くても発熱性好中球減少症(febrile neutropenia:FN)に準じた対応が必要となる.同様に,ステロイド投与中や高齢者など熱が出づらい状況の場合,②の基準を満たさなくてもFNに準じた対応が必要となることもある.

参考文献

●日本臨床腫瘍学会(編):発熱性好中球減少症(FN)ガイドライン,2012(http://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0145/G0000520/0001)(2017年10月18日アクセス)
●Clin Infect Dis, 2011[PMID:21258094]
●Infection, 2014[PMID:23975584]

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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