文献詳細
文献概要
増刊号 感染症クイックリファレンス 薬剤
ポリペプチド系
著者: 小阪直史1
所属機関: 1京都府立医科大学附属病院薬剤部・感染対策部
ページ範囲:P.382 - P.383
文献購入ページに移動コリスチン(colistin:CL)
◎作用機序
CLがグラム陰性菌の外膜に結合することで,外膜に存在するアニオン性のリポポリサッカライド(lipopolysaccharide:LPS)分子とCLとの間の静電的相互作用により細菌外膜の安定性が低下する.さらに,負の電荷をもつLPSにおいてCL自体がCa2+およびMg2+に置き換わることで,細菌外膜に局所的な障害を起こす.このような作用により細菌細胞表層の透過性が上昇し,細胞内物質が流出することで抗菌作用を示す.
◎作用機序
CLがグラム陰性菌の外膜に結合することで,外膜に存在するアニオン性のリポポリサッカライド(lipopolysaccharide:LPS)分子とCLとの間の静電的相互作用により細菌外膜の安定性が低下する.さらに,負の電荷をもつLPSにおいてCL自体がCa2+およびMg2+に置き換わることで,細菌外膜に局所的な障害を起こす.このような作用により細菌細胞表層の透過性が上昇し,細胞内物質が流出することで抗菌作用を示す.
参考文献
1)日本化学療法学会:コリスチンの適正使用に関する指針,第2版,2015(http://www.chemotherapy.or.jp/guideline/colistin_guideline_update.pdf)(2017年11月10日アクセス)
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