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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻3号

2018年03月発行

文献概要

増刊号 感染症クイックリファレンス 薬剤

ポリペプチド系

著者: 小阪直史1

所属機関: 1京都府立医科大学附属病院薬剤部・感染対策部

ページ範囲:P.382 - P.383

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コリスチン(colistin:CL)

◎作用機序

 CLがグラム陰性菌の外膜に結合することで,外膜に存在するアニオン性のリポポリサッカライド(lipopolysaccharide:LPS)分子とCLとの間の静電的相互作用により細菌外膜の安定性が低下する.さらに,負の電荷をもつLPSにおいてCL自体がCa2+およびMg2+に置き換わることで,細菌外膜に局所的な障害を起こす.このような作用により細菌細胞表層の透過性が上昇し,細胞内物質が流出することで抗菌作用を示す.

参考文献

1)日本化学療法学会:コリスチンの適正使用に関する指針,第2版,2015(http://www.chemotherapy.or.jp/guideline/colistin_guideline_update.pdf)(2017年11月10日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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