文献詳細
文献概要
疾患と検査値の推移
心筋梗塞
著者: 小西正紹1 木村一雄1
所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター心臓血管センター
ページ範囲:P.442 - P.447
文献購入ページに移動Point
●心筋梗塞は,心電図で持続的ST上昇を認めるST上昇型心筋梗塞と,認めない非ST上昇型心筋梗塞に大別される.
●ST上昇型急性心筋梗塞に対し有効性の確立された治療である緊急再灌流療法を行うためには,12誘導心電図による速やかな診断が必要とされる.
●非ST上昇型心筋梗塞の診断には,近年心筋壊死の検出感度が大幅に向上した心筋トロポニンを中心とした心筋バイオマーカーが重要な役割を果たす.
●心筋梗塞は,心電図で持続的ST上昇を認めるST上昇型心筋梗塞と,認めない非ST上昇型心筋梗塞に大別される.
●ST上昇型急性心筋梗塞に対し有効性の確立された治療である緊急再灌流療法を行うためには,12誘導心電図による速やかな診断が必要とされる.
●非ST上昇型心筋梗塞の診断には,近年心筋壊死の検出感度が大幅に向上した心筋トロポニンを中心とした心筋バイオマーカーが重要な役割を果たす.
参考文献
1)Thygesen K, Alpert JS, Jaffe AS, et al : Third universal definition of myocardial infarction. Circulation 126:2020-2035,2012
2)日本循環器学会,日本冠疾患学会,日本救急医学会,他:循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2012年度合同研究班報告)ST上昇型急性心筋梗塞の診療に関するガイドライン(2013年改訂版),2013(http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2013_kimura_h.pdf)(2018年2月6日アクセス)
3)日本循環器学会,日本冠疾患学会,日本救急医学会,他:循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2010年度合同研究班報告)心筋梗塞二次予防に関するガイドライン(2011年改訂版),2013(http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2011_ogawah_h.pdf)(2018年2月6日アクセス)
4)Yasuda S, Nakao K, Nishimura K, et al : The Current Status of Cardiovascular Medicine in Japan-Analysis of a Large Number of Health Records From a Nationwide Claim-Based Database, JROAD-DPC. Circ J 80:2327-2335,2016
5)日本循環器学会:循環器疾患診療実態調査2016年報告書,2016
6)日本循環器学会,日本医学放射線学会,日本核医学会,他:循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2007-2008年度合同研究班報告)冠動脈病変の非侵襲的診断法に関するガイドライン,2009(http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_yamashina_h.pdf)(2018年2月6日アクセス)
掲載誌情報