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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻4号

2018年04月発行

文献概要

技術講座 微生物

薬剤感受性検査の内部精度管理

著者: 角田拓也1 石松尚2 久川聡3

所属機関: 1株式会社保健科学研究所検査本部 2株式会社保健科学研究所感染症分析センター 3株式会社保健科学研究所

ページ範囲:P.448 - P.457

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Point

●薬剤感受性検査は試薬や測定装置の異常,検査手順の逸脱,検査担当者の結果解釈の違いなどの影響を受けるため,内部精度管理(QC)による日々の監視が必要である.

●QCの結果が外れた場合に是正措置を講じるために,薬剤感受性検査結果に影響を及ぼす要因を把握しておくことが重要である.

●毎日実施するQCを週ごとの実施に変更する際は,20〜30日プランもしくは15重測定(3×5日)プランのいずれかを実施し,その基準を満たした場合,週ごとの実施に変更できる.

●QCの結果が良好であっても,患者由来菌株の検査結果を報告する際は,菌種と薬剤感受性検査結果の整合性を評価する必要がある.

参考文献

1)Clinical and Laboratory Standards Institute : Performance standards for antimicrobial disk susceptibility tests ; approved standard-12th ed. M02-A12, CLSI, Wayne, PA,2015
2)Clinical and Laboratory Standards Institute : Methods for dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria that grow aerobically ; approved standard-10th ed. M07-A10, CLSI, Wayne, PA,2015
3)Clinical and Laboratory Standards Institute : Performance standards for antimicrobial susceptibility testing ; approved standard-27th ed. M100-S27, CLSI, Wayne, PA,2017
4)加藤貴代子,小松方:抗菌薬感受性試験の内部精度管理.検と技 36:1362-1368,2008
5)小松方,相原雅典:感受性検査自動機器の精度管理.検と技 29:1145-1151,2001
6)東京都感染症情報センター:バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症(http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/vrsa/)(2017年10月30日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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